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全日本選手権/フリー
美姫
右肩外れても最後まで演じた
〜フリー3位〜
 〔女子フリー〕
フィギュア全日本選手権最終日(29日、名古屋市総合体育館)。 異変が起きたのは中盤だった。「途中のスピンで、遠心力で肩が外れたような感じになった」。最初は何とかこらえたが、3回転ルッツで転倒した時に右手をついて痛めた。スピンに差し掛かった時、急に右肩を押さえて痛がり、演技をやめかけそうになった。信じられない光景に息をのむ観客。泣きだしそうな表情で安藤が歩き始めると、リンクサイドのモロゾフ・コーチが何度も叫んだ。「GO!」。最後は観客の手拍子に後押しされ、右手をダラリと垂らしながらも、見せ場のステップで激しく氷を刻んだ。そしてビールマンスピンで締めくくった。右腕は上がらなかったが、左腕だけを広げて気丈にポーズを決めた。万雷の拍手。観客席へ“ミキティ・スマイル”まで振りまいた。

◆痛めたのは前日のSPだった。最後の高速スピンで、右肩に痛みを感じたという。前夜のうちに病院で検査。骨には異常がなかったが「関節をつなぐ部分を痛めていると言われた」という。痛み止めを使用して臨んだこの日も「スピンの遠心力で肩が外れた」と振り返ったが、最後まで体を突き動かしたのは「世界選手権に絶対に出る」という強い思いだった。

総合2位で世界選手権決定!!
心の支えもあった。28日のSPには、親友の歌手、絢香が観客席へ駆け付けた。生年月日が同じという2人はトリノ五輪前から交流を深め、今夏に安藤が絢香のデビュー曲「I believe」をエキシビション曲に選んだ。トリノ五輪では15位と惨敗。自分を見失いかけたこともあったが親友の「自分を信じることですべてが始まる」という歌詞が、前向きな気持ちを呼び起こしてくれた。
世界選手権は、失意のトリノ五輪、体調不良に泣いたGPファイナル、そしてこの日の悔しさを晴らす舞台となる。今大会の練習でも4回転ジャンプにトライ。成功もしていた。「4回転は絶対入れる」東京ですべてを出し尽くし、ミキティは最後に笑うつもりだ。
 うれしそうにメダルを見せる、浅田真央(中央)、2位・安藤美姫(左)、3位・中野友加里(右)
 チケット一般発売は1月13日から
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 フジテレビで12月31日放送(夜9時から11時)
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